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【連載】新たな取組を振り返って③

2019年3月19日 05時00分

道徳の教科化

 

 従来の「道徳の時間」が「特別の教科 道徳」(道徳科)として新たに位置付けられました。道徳的価値を自分の事として理解し、多面的・多角的に深く考えたり、議論したりすることで児童の道徳性を育みます。いじめ問題を取り扱った教材が各学年に配置されています。通知表には、一人一人の成長(「自分事として理解したか」「多面的・多角的に深く考えたか」)をお伝えします。

 

◎授業の一例

 2月6日(水)、4年松組で道徳の授業研究会を行いました。教材名は「大きな絵はがき」でした。「友達から料金不足の絵はがきが届いたら、料金が不足していることを教えるか教えないか」について自分事として考えました。はじめ、教える(写真4枚目赤のハート)と答えた児童は2名でしたが、話し合いを通じて多数(写真8枚目赤のハート)に変わりました。最後に、担任が自分のミスを友達がやさしく教えてくれて、みんなの前で恥をかかずにすんだ話をしました。多面的・多角的に考えることを通じて、「友達のミスに気づいたら、やさしく教えよう」という気持ちが高まったと感じました。実際の生活に生かせそうです。

 本校は、全ての児童が参加し「分かる・できる」学びを実現しようと授業研究に取り組んでいます。言葉だけの説明だけでは分からない困難さのある児童に対して、イラスト、ハートメーターなどの視覚支援を行っています。また、注意が散漫になる児童に配慮して、学習内容の明確化(「ねらい」と「まとめ」の提示、教師の説話と「ねらい」との整合化)を図っています。また、授業への参加意識を高めるため、グループでの意見交換の機会を多くとっています。このような手立てで、全ての児童が「参加→理解→活用(生活に生かす)」できるように授業づくりを進めています。(*^o^*)